タンマヤートラミカさん感想12月28日

 

  タンマヤートラに参加されたミカさんの感想から

 またさらに学んだこと、続・続編です。

 

 今回が16回目で、

 私が参加したのが5年前の第11回の時だったのだが

 その時はこんなプログラムはなかった。

 

 毎年毎年進化しているのが

 よくわかる。

 

 ではでは、どうぞ!

 

 

【タンマヤートラ】 ある夜のシェアリング 水への気づき

 

タンマヤートラでは、毎晩の読経と法話のあと、

小グループを作ってのシェアリングが行われている。

この夜のテーマは、水の問題について。

まずは今起こっている、そして将来起こりうる

 

「水の戦争」(今は石油などの資源をめぐっての戦争が

起こっているけど、これからは世界が水を奪い合う

戦争の時代だと言われている)についての資料を読み、

自分の周りで起こっている「水の問題」についてシェアしあう。

 

地元チャイヤプームからの参加者は、

水はあるのに、バンコクなどの大都市に送られるので、

地元の人が地元の水にアクセスできず、

農業をすることに制限がかかって、生活が苦しくなったり、

そういうわけで、飲み水を農業用に使ってしまう人たちも

出てきて、きれいな飲み水の確保が難しい現状を語り、

 

大都市バンコクからの参加者は、

水は蛇口をひねれば出てくるものだと思っていたけど、

自分が豊富に使える水の背後には、

地方の人たちの苦しい生活があったとは…と

ショックを受けている。

 

このシェアリングがとても素晴らしいと思った。

 

一緒に歩いている多様な人たちが語り合うことで、

敵味方、加害者被害者でなく、

同じ問題を共有している者同士になれる。

 

この深い気づきは、ニュースを見ているだけでは

絶対に得られない。

 

だから私はウォークが好きなのだと思う。

問題の背後に「ひと」が見えることは

とても大事なことだと思う。

 

歩く中で、たくさんのプランテーションに出会う。

パイナップル、キャッサバ、ゴムの木…

どれもきっとなにかの製品になって

日本に輸入されてくるのだろう。

 

たくさんの水と、たくさんの農薬を使って、

彼らの土地は痩せ、私たちの暮らしは潤う。

 

チャイヤプームの水の問題は、私たちの問題でもある。

 

後日、地元のひとを招いてのセレモニーの会場で、

この日シェアしあった「水の問題」が、地域ごとに分けられて

展示されていた。

 

今度はもっと大きく、

各地で水をめぐる問題が起こっている、という

環境への気づきを促しているのだと思う。

 

う~ん、タンマヤートラ、なんて賢いんだろう…!

 

 

 この夜のシェアリング、というのが

 以前はなかったプログラムだ。

 

 しかも水の問題について

 地元の参加者も、都会からの参加者も

 一緒になり

 どちらが被害者・加害者という一方の立場にもならずに

 ともに感じ、考えていく場。

 

 こういう場は、簡単にできるものではないと思っている。

 

 一人一人が成熟した態度を必要とするからだ。

 

 こうした議論の場になると

 たいてい自分に最も近い立場や考えなどに

 くっついて感情が生じ

 その感情に動かされて語ってしまうことがある。

 

 もちろん生じてくる感情は大切だ。

 

 しかしその感情をただ見守る心の強さがなければ

 

 「何者かの人」

 

 になって話してしまうのだ。

 

 これは無我の理解とも深く関係するのだが

 

 私たちが何かにくっついてしまう時

 「何者か」が生じる。

 

 例えば、

 

 水をたくさん使う「都会の人」

 地元で農業に携わり水が足りない「田舎の人」

 

 ○○の人

 

 という意識となって

 その立場と自分が一体化してしまうのだ。

 

 それはある側面では大切なのだが

 タンマの世界で観るとき

 

 都会の人も

 田舎の人も

 

 いない。

 

 ただその現象があるだけ。

 

 ○○の人という視点にくっついている限り

 被害・加害という対立構図から抜けきれない。

 

 それそれが今いる立場を見た上で

 タンマの見方でそのことを突き放す。

 

 そしてまたそこから

 今いる立場でなすべきことに戻るという

 心のプロセスが大切になってくると思う。

 

 

 タンマヤートラ自体は

 最初からこういうプログラムをしたいがために

 始まったのではない。

 

 しかし

 まさにタンマのフルコースの学びを

 参加者が築いていく中で

 こうした成熟したプログラムが生まれていった。

 

 

 今、私もカオヤイのライトハウスに本格的に移住して

 水や電気などのエネルギーの大切さを

 ひしひしと感じている。

 

 ライトハウスは電気は基本的に太陽光発電。

 

 だがやはりそれだけでは足りず

 ガソリンのモーターを使って足していく。

 

 私たち家族が住んでいるゾーンは

 今太陽光発電の機械が壊れているので

 先日小さな発電モーターを買った。

 

 日本だと

 お正月とかの屋台の出店に使うようなヤツだ。

 

 最低限必要な電気をそれで賄っている。

 

 今実験しているのだが

 今のところ1日に電気を使うのは3時間だけ。

 

 その間にパソコンや携帯をチャージしたり

 3Gの哺乳瓶を洗う機械を使ったりして

 かなり節約している。

 

 夜は6時半には真っ暗になるので

 それ以降は懐中電灯。

 

 ありがたいことに3Gは

 夜7時には寝て

 朝5時か6時まで起きない。

 

 太陽が沈んだら寝て

 太陽が昇ったら起きる生活だ。

 

 私は8時には寝て

 午前2時か3時に起きて翻訳に専念。

 

 主人は7時頃から9時頃まで

 畑に出て農作業。

 

 というライフスタイルになった。

 

 大学の先生時代とは

 全く変化したスタイル。

 

 だがこれがまた

 心地いい。

 

 太陽が沈むプロセスと

 太陽が昇るプロセスを感じながら生活できる

 ありがたさ。

 

 今までいかに

 電力を簡単に使ってきたのかを思っている。

 

 水もそうだ。

 水も時々断水になったりして

 不便な時もある。

 

 最低限、困らない生活とは

 どういう暮らしかを実験中だ。

 

 水やエネルギーなど

 私たちが生きる活動をするのに

 必ず必要なもの。

 

 本当はどれだけなのだろう?

 

 タンマヤートラで感じられたミカさんの学び

 そして今また私がライトハウスの生活での学び

 

 とてもつながっていて

 本当に考えさせられる感想だった。

 

 ミカさん、ありがとうございます!!