今日は100日法要 

 

おはようございます。

今日7月30日は
カンポン・トーンブンヌムさんが亡くなられて
ちょうど100日。

ここライトハウスでは法要が営まれる予定です。

その法要に合わせて
新しくドキュメンタリーができました。

タイトルは

「死、それは命の最後の授業」

24分ほどのもので
生前のカンポンさんの様子やインタビュー
余命を宣告されてからの様子
亡くなる前日から亡くなられる瞬間まで
そして火葬やその後の
川への散骨の様子まで
しっかりとカンポンさんの最後の授業が
描かれています。


「法を伝える道具」として
その身を使えることの喜びを、生前
何度も何度も語られていたカンポンさん。

まさにその死へのプロセスの中で
確かな法を伝えてくださいました。

まだこの動画に字幕を入れていないのですが
カンポンさんのインタビューの部分だけ
以下に訳しておきます。

どうぞ動画をご覧になりながら
文章も読んでいただけると嬉しいです。

 

 

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2015年4月22日(亡くなられる1年前)の
インタビュー


<5分31秒>

 おそらく多くの方が
 私も最初はそう思っていましたが
 良き死、というのは
 死体がキレイであること、
 肉体がキレイであること、というのを思いがちです。
 肉体しか思い浮かばないものですよね。

 心についての「良き死」はあまり考えません。
 どういう心の準備が良き死を迎えることなのでしょうか?

 死に感して、良き死というのは
 心が苦しんでいない死、です。
 
 こちらの方がとても重要です。

 心が苦しみを抱えず
 心がいろんなものから手放されている

 手放されているというのは
 しがみついていない、ということです。

 例えば、
 財産にしがみつかない
 家族や親戚にしがみつかない
 仕事にしがみつかない
 
 それらのことを手放して置いておくこと。

 置いておくことができないと
 心は右往左往してしまいますよ。
 
 それでは死ぬ準備はできていませんね。
 
 死ぬ準備ができていなくて
 死んでしまったら
 良き死は迎えることはできないでしょう。

 私たちは死のことを考えるとき

 良き死とは、どういう死なのか。

 そうやって未来のことを考えます。

 でもなぜ、今を見ないのでしょう?

 今日から、今から、この瞬間から始めましょう。

 今をしっかりと良く生きる。
 今をしっかりと生きていれば
 死をしっかりと迎えることができるでしょう。

 心に徳を積んでいくことが大切です。

 分け与えること(布施)
 自他を痛めつけないこと(戒)
 気づきを高めること(修行)

 それを、今ここでやっていくことです。
 
 それは後で、
 それは死ぬ前にやろうと思っても
 もう間に合いませんよ。

 許しを与えること
 慈悲の心を持つこと
 優しさを持つこと
 自己中心の心をなくしていくこと

 これらみんな「徳」を積んでいることですよ。

 そうしたら、心が軽やかになっていくんです。

 一番大切なのは
 気づきを持って、正しく知ること。

 毎日練習し、実践していくことですよ。

 いつもいつも気づいていくことです。
 気づいていくことで
 心がどんどんトレーニングされていきます。
 
 そして死を迎えるときには
 あらゆるものが
 役目を果たしていくのです。

 死というのは
 今から待ち構えている
 未来のことなのです。

 もし私たちが今、このように生きていたら
 未来もそのようになります。

 生きているように
 死んでいくのです。


<12分53秒>

 今、1日1日のいのちを生きていますが

 死というのは
 人生最後の体験なのですね。

 あらゆる命にとっての
 最後の体験です。

 その体験は、最も偉大な体験です。

 ひとり、ひとりにとってですよ。

 私はそう思っているんですよ。

 死は大いなる体験だ、と。

 修行はこの体験に遭遇するために
 あると思うのですよ。

 良き死になるか、そうではないか。

 私たちは試すことができるんです。


<22分40秒>


 ですから、私が息を引き取ることは
 自然のことなんですよ。

 ライトハウス。

 その場所を、善き友のみなさんには
 ぜひ活用してもらえたらと思っています。

 じっくりと休んでもらう場として。
 心をしっかりと休ませる。

 もちろん修行もいいですよ。
 スカトー寺からのお坊さまたちが来て下さいますから。
 気づきの瞑想を学んで、実践されることを
 お勧めします。

 それを日常で使ってくださいね。
 
 ライトハウスは、パクチョン(地名)にあります。

 私の代わりとして
 使ってもらえたらいいですね。

 私は、修行がとても好きです。

 そして修行をされている人を見るのも、好きです。

 修行が好きなので
 もし私に徳を振り向けてくださる方がいらっしゃれば
 ぜひライトハウスを活用して
 修行をされることが
 私への供養になりますよ。

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 浦崎コメント

 死と死のプロセスを
 これだけありのままに、そして
 苦しみなく生きられた様子を伝えてくださる方は
 世界中を探してもほとんどいないと思います。

 今ここに生きるように
 今ここに死んでいく

 今ここからもう
 死ぬ練習をスタートする。

 未来に必ず体験する死に
 今ここからもう心の準備を始めることができる。

 その証明を
 はっきりとしてくださったように思います。

 肉体は亡くなられても
 こうして法を説き続けてくれる存在のカンポンさん。

 そんなカンポンさんに出会えたことに
 深い感謝の思いが湧いてきます。