青年海外協力隊の皆さんへのお話
さる9月11日。
バンコクにて、JICAの青年海外協力隊の皆さまの集まりで
外部講師としてお招きいただき
タイ仏教についてお話をさせてもらいました。
テーマは
「タイ仏教を知ろう:タイ人とのより良き関係づくりに向けて」
というもの。
あらかじめ3つほどの小テーマを、以下にいただいていていました
1)タイ人を動かす仏教のエッセンスは何か?
2)協働または生きて行く上で知っておきたい説法
3)タイ仏教と日本の仏教との違い
みなさん、タイに赴任されて、半年から2年ほどの期間の方。
日本語教師やITを教えられている方、
コミュニティ開発プロジェクトに携わっている方もいらっしゃるとのこと。
いずれも、タイの方との協働プロジェクトの中で
奮闘しておられます。
↑こんな立派なホテルで。わーお。
↑ いっぱいいらっしゃるー。
その中で、タイ仏教に関する疑問が出てきてタイ人に質問しても、
彼らにとっては
「なんでそんなことを質問するの?」
というような場面が多々あるのだとか。
例えば
「どうしてお坊さんに毎朝ごはんをあげるの?」
という質問だって、
タイの人にっては当たり前になっちゃっているので
「徳を積むからだよ」
としか答えられないかも。
その、何で徳を積もうと思うのか?というのが
こちらは知りたいのだけれど
その世界観まで外国の方に伝えるのって難しいですよね。
日本人の私たちがおそらく、
タイの人の多くが疑問に持っている
「何でお坊さんは結婚しているの?」
という素朴な質問に、なかなか簡単には答えられないのと
一緒かもしれませんね。
講演の中では
私が普段訳しているパイサーン師の説法を始め
プッタタート師やカムキエン師なども紹介。
またお坊さんに接するときに気をつけておきたい
マナーなどもお伝えし、なるべく現場で使って
いただけるようなものを意識しました。
あっという間に講演の時間が過ぎ、終わったら
コーヒータイムだったのですが、その時も
こんな感じでたくさん質問いただきました。
ある方は
「この方はすごい位の高いお坊さんで、、
とタイの方がいうことがあるんですけど
何か<お坊さんランキング>みたいなのがあるんですか?」
とか
「お布施をしてください、とよく
職場で封筒が回ってくるのですが、どの程度
やればいいのでしょうか?」
とか
「他力本願の考え方は、タイ仏教にはありますか?」
とか
「タイの方に小さな仏像入りのペンダント
(プラクルアン)を頂いたのですが、どうしたら
いいでしょうか?」
などと、次々に!!
みなさん、タイの方が織りなす不思議なアクションに
少々戸惑われているようでした(笑)
双方が互いを思いやっていても、その
表現の仕方に違いがあったりするので、その辺りを
ご説明させてもらいました。
こうして質問してもらうと、本当にこちらも
学びになりますね。そうきたかー!と。
短い時間でしたが、同じタイの地で活動される
みなさんと「タイ仏教」を通じて学び合える場が
あったのは本当に嬉しいひと時でした。
また何かあったら、呼んでもらえると
うれしいなあ。。
隊員の皆様、JICAの職員の皆様。
本当にありがとうございました!